1. TTT(傷病者救護トリアージ)
赤タグ
迅速な救命を要する傷病者 最優先治療群
黃タグ
赤タグに引き続いて外科的処置や救急処置を要する傷病者
待機的治療群(赤タグに移行する場合もあり得る)
緑タグ
赤タグおよび黄タグの処置が許容される傷病者保留群
黒タグ
呼吸停止または心停止の傷病者 救命不能、無呼吸群
傷病者救護のトリアージとは、多数の傷病者に対して、緊急度と重症度により、搬送や治療の優先度を決めることです。「災害時」や「多数傷病者発生事案」で用いられているSTART法を使うことで、傷病者の緊急度、重症度をある程度知ることができます。 トリアージは、「避けられた災害死」をなくすための活動です。災害という、環境や条件の制約がある中、医療のパフォーマンスを最大限に引き出すことで、不足しがちな医療資源を、緊急度・重症度の高い傷病者に、優先的に供給する。これにより、避けられた死を極力減らすことを目指しています。トリアージタッグは、3枚の複写式であり、1枚目は災害現場用、2枚目は搬送機関用、3枚目は収容医療機関用です。記載の際は、黒ボールペンの使用が推奨される。記載事項のうち、氏名、年齢、性別等の傷病者の情報や、トリアージ実施月日・時間、トリアージ実施者氏名等のトリアージ実施情報は、必ず必要な項目です。トリアージタッグは、赤、黄、緑、黒にわかれています。トリアージを行い、区分を判定したら、その判定結果に従って、不要な部分をミシン目に沿って切り取ります。赤(I)は、迅速な救命処置を必要とする、最優先治療群の傷病者、黄は、赤の後の外科的処置や救急処置が許容される、待機的治療群の傷病者を指します。緑は、赤や黄の後の処置が許容され、軽微な処置で対応可能または処置不要の、保留群の傷病者を指します。黒は、無呼吸群および死亡群を指します。
START法とは
・トリアージの具体的な方法として、START法があります。
✓ 歩行が可能かどうか
✓ 呼吸状態の観察
✓ 循環状態の観察
✓ 意識レベルの観察
・実際の現場では、傷病者一人あたり、約30秒で行わなくてなりません。
【引用】
日本集団災害医学会 改訂第2版 DMATテキスト ヘルス出版 P52,2015より引用 一部改変
今回は、「災害時」や「多数傷病者発生事案」で用いられているSTART Triage(以下、START法)について説明します。 最初に、「自分で歩けるかどうか」を判断します。歩くことができれば、緑です。
次に歩行が不可である場合、呼吸をみます。呼吸がなければ気道確保を行い、呼吸がなければ黒タッグです。
呼吸があるが、呼吸回数が毎分9回以下、あるいは毎分30以上の場合には、赤タッグです。
呼吸が正常回数であれば、次のステップに進みます。
循環状態、すなわち橈骨動脈触知します。触れない場合には、赤タッグです。
呼吸正常、橈骨動脈触知ありであれば、さらに次のステップ、反応がなければ赤タッグ、反応があれば黄タッグとなります。
実際の現場では、傷病者1人あたり、約30秒で行わなくてはなりません.