LESSON 3

災害医療の共通言語

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1. 平時と災害時の違い

  • 災害時には、当然多くの傷病者が発生し医療ニーズが急増する。また、ライフラインの途絶、食料などの物資調達も不可能な状態に陥り、救急搬送先の確保などが困難になります。
  • 多くの被災者が発生すると、保健・医療・福祉サービスなど提供することが求められてくる。可能な限り被災者を適切な場所へ移動し、健康被害を最小限にすることが重要となります。
  • 災害発生後は、交通が麻痺し必要な人材の派遣、分散避難、避難所開設するための手段が限定されます。
  • 避難所を開設した後も、基礎疾患を持つ被災者、自宅療養者や被災することによる、重傷化リスク被災者の適切なアセスメントした対応が求められます。
  • 昨今のコロナウィルス感染拡大のような事態が同時に発生した場合、多くの組織間連携が、被災者の生命を左右されます。
  • このように、災害時には医療の需要と供給のアンバランスが生じていく。このアンバランスを是正し、できるだけ多くの被災者に保健・医療・福祉のの視点から、できる限りの提供することが必要である。その中で重要なことは、適切な情報収集、分析です。
 

・医薬品
・資機材
・人員
・資源
・時間


 
 

 
 

時間・人材・資機材が限られた状況下において内因・外因を問わず様々な傷病に対して緊急対応が求められます。また、患者の人数と医療スタッフや医療資源〉が圧倒的に需要が供給を上回っていることが、 災害医療の特徴です。すなわち、最優先の患者に対し、最低限の医療資源を使うことになります。さらに、保健福祉の視点から見ると、避難所の集団生活による感染症の発生、慢性疾患の悪化、生活不活発病、メンタルヘルスの悪化等、保健や生活環境に係る健康課題が増大することは容易に推測できると思います。また、災害に加え、昨今の新興感染症である、コロナウィルスのように、突如としてその対応を余儀なくされることを念頭に置かなくてはなりません。このように需要と供給がアンバランスになっている災害時には、イギリスの大事故災害医療支援の指針(Major Incident Medical Management and Support:MIMMS)は、体系的な災害医療対応を実現するために必要な7項目である、CSCATTTを提唱しています。また、保健福祉の視点からは、CSCAHHHが重要です。